クリムゾン・タイド

story
冷戦後の国際情勢は、ロシアの反乱軍が核兵器を奪取し、米国と日本を攻撃するという 脅迫で再び緊迫。この事態に、核兵器を搭載した米国の原子力潜水艦「アラバマ」が 緊急出動した。艦長は、過去25年間を潜水艦と共に過ごしたたたき上げのラムジー大佐 (ジーン・ハックマン)。副艦長は新任のエリート、ハンター少佐(デンゼル・ワシントン) 。目的海域に到達したアラバマは本国からの指令受信中に敵艦の魚雷攻撃を受け、通信が 途絶える。指令の確認を主張する副艦長に対して即時攻撃を主張する艦長。ニ人の対立は 激しくなり、艦内は緊張が走る・・・果たして、正しいのはどちらか。
comments
潜水艦モノは個人的に大好きなんですが、この作品は今まで観た中でピカイチです。女性 はほとんど登場せず、男くさい世界が展開されますが、潜水艦での艦長と副艦長の対立の 描写を中心に、潜水艦モノの最大のウリである緊張感、緊迫感は抜群です。敵艦との戦闘 シーンも迫力満点。英語については、潜水艦関係の専門用語が多いですが、聴き取り の難易度は中程度でしょうか。会話も結構ありますので英語学習にも使えます。
おもしろい表現

「Do me proud.」

艦長が新しい副艦長を歓迎し、「Welcome aboard!!」に続いて述べたセリフ。 「do sb(somebody) proud」で、「何か良いことを行うことによって、誰か(somebody) を(その行動を行う人について)誇りに感じさせる」という意味があります。 字幕では特に訳されていなかったんですが「しっかり頼むぞ」って感じでしょうか。

「As a bell.」

意見の相違について艦長と副艦長が話し合うシーンで、艦長の「Are we clear about that?」 に対する副艦長の答え。「Are we clear?」に対する答えとしては、「crystal」と言うの を海外ドラマで観たことがありますが、この「As a bell」も活き活きした表現でいいです よね。

「The men are a little on edge.」

「水兵たち(the men)がちょっとピリピリして士気が落ちている」と艦長に報告する副艦長 のセリフ。 「on edge」で「緊張する」「気が立っている」「ピリピリする」等の意味があります。

「You seem to have the pulse of the men.」

上記の報告に対して艦長が「さすが、よく観ているな」とほめた時のセリフ。 「水兵たち(the men)」の「pulse」をよく把握している、ということでしょう。

「This is as real as it gets.」

司令部からミサイル発射の司令が下され、「これは訓練ではない」に続く艦長の セリフ。「as...as it gets」という表現は他にもありますが、訳すのは難しい ですね。

「Of all the people.」

艦長側につく兵と副艦長側につく兵が対立し、長年艦長の片腕のような存在だった 部下(准士官)も副艦長側についた。そこで「お前までもか?」と言った艦長のセリフ。

「Half of me is glad (that) the captain is back.」

艦長と艦長側につく部下たちに艦を奪われ、監禁されてしまった副艦長とその部下たち。 そこで上述の准士官が言ったセリフ。「艦長が(司令部に)戻ってよかったという 気持ちもある」という感じでしょうか。「Half of me」という部分がおもしろいと 思いました。


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