Web上有名人インタビュー

Web上有名人インタビュー、3人目のゲストは、10things I like about Englishを運営されている、コンピュータエンジニアの中井さんです。中井さんはTOIEC940点を達成されている堂々たる実力者で、現在は英検一級を目指されています。中井さんのHPは、TOEIC点数アップの秘訣、ボキャブラリー増強法など、内容充実したコンテンツが満載なのですが、最大の特徴は、とにかく「面白い」「笑える」ことだと個人的に思います(^^)。「戯言」の独特の中井さん節は、英語学習者でなくともついつい読みいってしまうことでしょう。「やさビジ」で学習されたことのある方なら、「やさビジマニアッククイズ」が超オススメです。僕はこれをオフィスでやって後悔しました・・・とにかく笑えます。

中井さんは、何故、英語を勉強するのですか?(中井さんの、英語学習の目的は、何ですか?)
中井さん
仕事を進める上での必要なスキルであるというのが、英語を勉強する一番の理由だと思います。僕は、情報機器関連のエンジニアですが、日常、情報を受信、発信するのに英語ができる、できないで、業務効率上大きな差が生まれます。また、米国の会社との共同開発なども結構あるので、コミュニケーションスキルとしての英語は、業務上、重要なものになっています。

ただし、それだけでは、これほど英語を学習することはなかったと思います。洋楽を聞いたり(カラオケで歌ったり)、洋画を見たり、Internetで遊んだりするときにも、英語が、少しでもわかると楽しみが倍増します。このような個人的趣味の要素も、英語学習のmotivationになっていると思います。

僕もコンピューター関連のエンジニアなので、中井さんの考えと共通する部分が多いです。僕はまだ新人(2001年2月)なので海外出張等の機会はないのですが、Web上で資料を調べたり、メールのやりとり、と言ったことで英語は日常的に使います。エンジニアには、これから英語は絶対必要ですよね。

僕もカラオケ好き(洋楽、邦楽両方)ですので、洋楽カラオケは学習の一環となっています。個人的趣味と英語を結びつけることは、英語と一生付き合っていく上で、とても大切なことだと思います。

中井さんが本格的に英語を勉強するキッカケとなったのはどのようなことですか?
中井さん
社会人になって、2年目に2ヶ月ほど米国出張に行かせられました。そこで現地のエンジニア、マネージャとのコミュニケーションに、とても苦労して、「やっぱり自分の時間を犠牲にしても、英語を勉強しなければっ」と思い立ったのがキッカケです。実は、学生のときにNOVAに駅前留学!?して挫折した経験があります(^^;)。そのとき、NOVAのオネーサンに、僕が、

 「一年、NOVAに通えば、洋画が字幕なしで見られるようなりますか?」

 と聞いて、オネーサンの

 「なりますよ♪」

 という答えを、間にうけて、とりあえず通っただけだったので、失敗するのも今思えば当然なのですが。いやあ、若かったですね(^^;)。

出張とか、海外旅行で英語の必要性を「体感」して日本に帰って始める、という方は多いのではないかと思います。僕も数々の失敗経験がありますが、やってみないことにははじまらないので、とりあえず挑戦してみる、という姿勢も大事ですよね。最近は、お金がかかることに対しては慎重になってますが・・・(^^; 僕も英会話学校で散財した経験がありますので。

英語学習HPを運営していて、一番良かったことはなんですか?
中井さん
やはり、色々な方から、「面白かった」とか「参考になった」という感想のメールをいただくことがうれしいです。個人でホームページを公開するなんて、突き詰めれば自己顕示欲を満足させるものでしかないのですが、好意的な感想をいただくと、少しは役に立ったかも、と心が救われ!?ます。

 そう言えば、幸運にも!?中傷的なメールをもらったことがありません。みなさん、やさしいですね。あまりに内容がくだらなくて、真剣に非難する気もおきないのかしらん?

 ちなみに、恥ずかしいので親や友達、会社の人には、ホームページを公開していることを隠しています。これを読まれているあなたが僕の知り合いだったら、お願いです、「知らないフリ」をしておいてください。。。「見たよ、ホームページ。。。戯言、言ってるね」なんてニヤリと笑いかけないでくださいね、ハヂカシイから。

・・・(笑)

中井さんにとって、「英語」とはどのような存在ですか?
中井さん
仕事では、自分の価値を高めてくれるツール。プライベートでは、趣味の一つという感じです

「英語をやっていよかった」と実感したのはどんな時ですか?
中井さん
仕事で、英語で、まあまあうまくコミュニケーションできたとき。洋楽カラオケで、好きな歌を歌いきったとき。字幕をあまり見なくても、洋画が楽しめたとき。。。。などでしょうか。

英語以外に、やってみたい、もしくはやっている外国語はありますか?もしあれば、その理由は何ですか?
中井さん
中国語(北京語)をやってみたいと思っています。実は、去年の4月に中国語を2年間勉強して、簡単な会話ができるくらいにはなろうと思い立ちましたが、1週間で挫折しました。今後、数年で、仕事においても中国市場は無視できなくなりますので、現地の人とうちとけるのに、中国語をマスターしたいなあと思っています。もう少し英語がうまくなったら、次にっ、と考えています。

英語に関して、中井さんの現在の課題点は?
中井さん
リスニングでしょうか? スピーキングは、自分の知っている語彙、言いまわしで、何とか自分の考えていることは言えるようになってきましたが、相手の言っていることが、まったくわからない時があります。いやもう、0%という感じ。そして、そんなときに限って、「お前の意見はどうなんだ?」とか振られたりして。。。で、それに対して、「OK。俺の意見を聞きたいかい?その前に一つ質問させてくれ。みんな、何について話しているの?」なんて、これじゃあカッコつけようがないですよね。ミーティングで、話が理解できていないと告白したときに、相手がする「困ったな」という表情を見るたびに、胸がキューンと痛くなります。これって、恋心かしら!?

・・・(爆)

中井さんお勧めの勉強方法は?
中井さん
音読がオススメです。詳しくは僕のホームページに書いてありますが、英語のまま理解する力もつくし、発音も良くなると思います。先日、奥さんに、「私が言うのもなんだけど、あなた、英語の発音良くなったね。今だから、告白するけど、昔、あなたが下手な発音で音読しているのを、傍で聞いているのが苦痛なときもあったわ。」と告白されました。その後すぐに、夫婦喧嘩が勃発したことは言うまでもありません(真相は僕がスネただけですが)。

楽しそうな、ご夫婦でうらやましいです・・・(^^)

中井さんの、英語に関する最終目標は?
中井さん
ノンネイティブスピーカーとして、相手に不自由をかけずに仕事(エンジニアリング)ができるレベルです。このレベルになれば、多分、洋画、洋楽などは、90〜95%くらいは聞き取れ、自分の思っていることも難なく話せるようになっていると思います。つまり、不可能とも思える、かな〜り遠い道のりです。。。

日本の英語教育システムについて、どう思われますか?(どうあるべきと思われますか?)
中井さん
僕は高校の英語でオチこぼれた口ですが、高校の英語の授業では、もっとコミュニケーションスキルを伸ばすことを目的にしたカリキュラムにするか、それが面倒なら、大学受験にTOEFLかTOEICをとり入れると、もっと実用的な英語力がつくと思います。日本の受験勉強にかけるエネルギーは相当なものですから、うまく方向つければ、日本人の英語運用力は、グーンとあがるのではないでしょうか。

大学受験にTOEFLやTOEICを導入するというのは画期的ですね。確かに、受験でそれらを目指すためのうまいカリキュラムが確立されれば、今よりもずっといい方向に進んでいきそうですね。

もし中井さんが英語教師であったら、どのような授業をしてみたいですか?(授業にどんな要素を取り入れてみたいですか ?)
中井さん
語学力の向上させるためには、いかに長い時間、その言語に浸るかということが重要だと思います。現在の決められた授業のコマ数では、圧倒的に足りないので、できれば、Motivationを高めて自主的に英語に触れる時間を多くさせるような授業が良いと思いますが。。。。って、難しいですね。何事も本人のやる気で、他人が強制するものではないと思っている人間なので、教師には向いていませんね(T_T)。

好きな単語、フレーズ、英語のセリフ等あれば教えていただけますか?
中井さん
うろ覚えですが。。。

 All things are difficult before they are easy.

 ポジティブな感じが気に入っています。

中井さんの英語力UPに最も貢献してくれた教材、英語学校等はなんですか?
中井さん
NHKラジオやさしいビジネス英語。それと、DUO2.0(現在は3.0に改訂)という単語集ですね。

今、英語に関して凝っていること、ハマッていること等あれば教えていただけますか?
中井さん
特にありませんが、最近、NHK総合でやっているアリーMyラブという米国ドラマを観るようになりました。Friendsという米国ドラマのほうが、絶対おもしろいと、アリーは食わず嫌いだったのですが、見始めると、結構、ハマリますね(^^;)。あと、日曜日の深夜にフジでやっているCBSドキュメント。おもしろいです。家では、CBSドキュメントのリポーターの日本語吹き替えのモノマネが流行っています(おいおい、英語じゃないじゃん)。くだらない夫婦でゴメンナサイ(T_T)。

最適学習法を考える一環としまして、もし英語学習を始めたばかりの自分に「〜のように勉強しなさい」と具体的に指示できるとしたらどのように勉強させますか?
中井さん
インプット重視で、リーディングとリスニング(とくに精聴)の時間を多くとるのが良いのではないでしょうか。あとは、音読、そしてボキャブラリビルディング。語彙力は、語学の基礎体力として大事だと思います。

その他、英語、英語学習全般に関して最近感じること、言いたいこと、なんでも構いません)もしあれば、お教えいただけますか?
中井さん
最近、強く感じるのは、英語学習には終わりがないなあということです。語学一般の究極の目的はネイティブスピーカーなみの運用力をつけることだと思うのですが、こりゃーもう、ライフワークという感じで、果てがない。虎武竜のロード第十三章ができるのと、どっちが早い?というくらい、ライフワークで果てがない(意味不明)。英語を生業としないエンジニアであれば、どっかで、非ネイティブスピーカーとしての割り切りというか、キリをつけないといけないと思っています。まあ、今の僕の英語力は、まだまだ、キリをつけるところまで行ってないので、英語学習(練習)は続けたいと思いますが、もう少し具体的なゴールを設定できればなあと思っています。ゴールが明確に設定できないと、どんなペースでどのくらいかかるかがわからないので、motivationが下がりやすく、挫折しがち、サボリがちです。

最後に、これから英語を本格的に勉強しようとしている人たちに熱いメッセージを!!(熱くなくても構いません)
中井さん
特にコンピュータ関係のエンジニアの方へ。これから英語は、ますます、重要なスキルになると思います。仕事によっては、英語が苦手なエンジニアは、パソコンが苦手なエンジニアと同じくらいのハンディを背負うことになると思います。もちろん、英語「が」できるエンジニア、ではなく、英語「も」できるエンジニア、にならなければいけないわけで、勉強することはたくさんありますね。英語を母国語としない日本に生まれたことを呪いつつ!?、ハンディを克服すべく、一緒にがんばっていきましょう!

なんだか元気がやる気が沸いてきました。僕もはやく、英語をコミュニケーションツールとして仕事で使いこなせるように頑張ります!本日は本当にありがとうございました!!!


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