学習テクニック


英語学習の大原則
英語学習において、守らないことは考えられないほどの重要な原則がいくつかあると思います。それを以下に挙げてみます。

1.「継続させる」ことを第一に考える

当たり前のことですが、どんなに素晴らしい英語学習方法が見つかったとしても続けられなけば何にもなりません。継続させるためのコツはいろいろあるかと思いますが、「自分の興味のあるもの」を対象として学習することが一番大事なのではないでしょうか。また、強靭な意志をお持ちの方なら多少やる気が下がっている時にでも毎日の自分に課したノルマをこなしていけるのでしょうが、英語学習を本気でやりだすと、例えばストレスがたまってるときにリスニングをする、とか眠い時にディクテーションをする、とか、苦痛を伴う場面もありますので、どうしても、途中で投げ出したくなってしまうのも人情だと思います。せっかくはじめたのに些細なことでやめてしまったらもったいないですよね。ですから、例えばラジオ講座にしても、聞き逃してしまった時はすっぱりあきらめるとか、飲み会でよっぱらった時は休んでもいいとか、1ヶ月続けることができたら自分にご褒美をあげるとか、TOEICで目標点数を達成できたら、旅行で英語を楽しむ機会をもつようにするとか、そういう心理、精神面での工夫が重要になってくるのではないかと思います。この辺はそれこそやり方は人それぞれなので、自分なりに、継続させるためのコツが見つかればいいですよね。自分に厳しすぎるノルマを課すのは、長期的に見ればマイナスだと思います。

2.繰り返し学習する

リスニングにしても音読にしてもそうですが、自分が選んだ題材を、しつこくしつこく、それこそねちっこく繰り返すのが大事だと考えています。これは、「TOEIC最強の学習法」にも松澤さんの「Parrot's Law」にも、「英語は絶対、勉強するな!」にも、私が素晴らしいと思っている学習法すべてに当てはまります。では何回繰り返せばいいのか、ということになりますが、これは難しいですね。どこまでやったら次に移っていいのか、と言いかえても同じですが、これは経験によって調整していくしかないと思います。もしくは、例えば音読とリスニングを10回を、1ヶ月おきに繰り返す、というようなスパイラル形式でやるという方法も考えられますが、繰り返す、という本質の部分は変わらないので、大差はないのではないでしょうか。

3.効果を確認する

これはつまり、自分のその時その時点の英語力の評価を行うということなのですが、究極的に言えば、自分の英語力は自分でチェックするのが理想なのでしょうが、自省のためにも言いますと、独り善がりの評価になってしまう危険性があります。つまり、過大評価したり過小評価してしまったりする危険があるということです。ですので、どのレベルになるまで、という明確な基準はなく人それぞれでしょうが、TOEICや英検を定期的に受けることによって、学習効果を確認するのは非常に良いことだと思います。モチベーションを持続する効果もありますよね。TOEICや英検などの資格試験ではなく、自分の目標とする人に英語を聴いてもらうとか、英会話学校の先生と話して変化を聞いてみるとか、やり方はいろいろあると思います。学習効果が確認できなければ、方法を修正する必要が出てきます。

4.英語を楽しむ!!

純粋に、仕事のみのため、という方は別かもしれませんが、ほとんどの方はなんらかの形で英語を楽しみたいと考えますよね。それは旅行での会話であったり、洋画を観ることであったり、もしくはE-mailフレンドと英語での文通であったり、といろいろ形があるのでしょう。楽しくなかったら、せっかく大切な時間とある程度のお金を投資しているのに、なんだかもったいないですよね。積極的に、その時点までで習得できた英語力を使って、英語を楽しむ姿勢をもつことは大変重要だと思います。レベルによって楽しみ方は変わってくるのかもしれませんが、英語を、楽しみましょう!

具体的な学習方法
具体的な学習方法を紹介します。多くの方が行っている有名な方法と、そうでないものとがあります。私が考えたものは全然対したことないものばかりですが、「自分で考えて創る」ことが重要、ということでどうかお許し下さい(^^;
まず、私の超オススメ、「やさしいビジネス英語」を利用した学習方法を紹介します。
やさしいビジネス英語を用いた学習法

以下に、一般的に知られている学習法、私が勝手に?編み出した学習方法を紹介します。

1.ディクテーション
ディクテーションとは、テープ等から流れる英語音声を書き取ることです。リスニング能力向上に有効な強力な方法の1つです。その最大のメリットは、自分が書き取ったものと実際のスクリプト(英語音声を文字におこしたもの)とを比較することによって、自分がどの部分が聴き取れて、どの部分が聴き取れないかを正確に把握できることです。自分の弱点がわかれば、その部分を繰り返し徹底的に聴くことによって、それを克服できると思います。ただし、書き取るのは結構大変で時間もかかるので、聴くものはなんでもかんでもディクテーションする、というのでは時間がいくらあっても足りませんので、短めのものでやりましょう。私は「やさしいビジネス英語」の最初の「Sentences」でディクテーションを行っています。

2.シャドウイング
シャドウイングとは、テープ等の英語音声を聴きながら、文字どおりシャドウ(影)のように、2、3語遅れてついていく(口でしゃべる)練習方法です。その効果としては、普通にリスニングを行う場合と比較して、実際にしゃべるので頭に残りやすいことが1つです。そしてこれをやるには集中して真剣に聴かなければできないので、例えば30分シャドウイングをきちんとやれば、その時間はしっかりとリスニングもできていることになります。電車内等でウォークマンを利用してリスニングを行う場合、聴きながら無意識に別のことを考えてしまうことが結構あると思います。この場合、その聴いていなかった時間が無駄になってしまうので、シャドウイングで防ごうというわけです。ただ、電車の中で声を出すとアブナイ人だと思われるかもしれないので、口を軽く動かしてささやく程度にやればいいと思います。
ただ、最近聞いたのですが、自分のしゃべる英語のイントネーションがきちんとできてないうちにシャドウイングを繰り返し行ってしまうと、その自己流のイントネーションが染み付いてしまい、矯正が困難になってしまうそうです。ですから、正しいイントネーションを身につけるまでは声は出さずに口だけパクパクさせる方法が無難、という考え方が最近学習者の間でうたわれています。

3.音読
おなじみの「音読」です。オーソドックスな方法ですが、効果は絶大です。特にTOEICで500点以下の方は、自分の選んだ教材に対して、リスニングと音読を徹底的に行うと、大幅点数アップが期待できます。ポイントとしては

1、デカイ声で読む
2、意味を考えながら読む
3、登場人物になりきって読む(1人で何役もこなす)
4、声が枯れてしまうほど読みこむ!

といったところです。1つ気になるのは、「発音が正しくできてないうちに音読をたくさんやってもいいのか」ということですが、私が発音の練習を真剣にやったのはTOEIC750を超えてからですので、発音がしっかりできてないうちに音読練習を積んでも、ある程度の効果はあります。ベストの方法は、自分の英語学習をスタートさせると同時に発音の訓練をし、平行して音読やリスニングをおこなっていくことだと私は思います

4.テープ速回しリスニング
その名の通り、テープを通常より速く回して英語を聴くことです。市販のヘッドホンステレオ(テレコ)には、テープを速回しで聴ける機能をもったものがいくつかあります。これを利用して、例えば1.5倍速くテープを回してリスニングを行います。その効果としては、通常より速く話される英語を聴く(理解しようとする)ことによって速聴力を向上させることができます。TOEICのリスニングパートの読まれるスピードはかなり速めですが、この練習によりスピード慣れすることもできます。これを行う題材としては、自分がある程度やりこんだ(リスニング、音読をある程度やった)ものを用いると良いと思います。私は、過去の「やさしいビジネス英語」のテープや、「CNN English Express」のテープで行っています。効果のほどはまだよくわかりません(^^;。
最近ある方から、テープを速回しにすると、元の英文の音声のファクター(イントネーションやリズム)がかなり失われ、ただ意味だけを追うようにリスニングする癖がついてしまうのではないかと、指摘されました。その通りだと思います(^^;)ですので、このトレーニングを行う前に、発音やイントネーションを確実に習得し、その上で、ただ「速い英語への対応力をつける」ために訓練すればよいと思います。

5.リプロダクション
リプロダクションとは、英文を聴いて、聴いた内容を口で繰り返すことです。具体的なやり方としては、テキストの最初の1文だけ聴いてテープをストップさせ、口に出して言ってみます。完全に1文を言うことができたら、次の英文を聴きます。そしてまた口に出すのですが、このとき、2番目の文だけでなく、最初の文から言います。このように、テープは進めるのですが、口に出すときは、最初の文から全て言うようにします。これはやってみるとけっこう大変ですが、何回も繰り返すので不思議と英文を覚えてしまいます。

6.ボリュームを小さくしてリスニング
これは最近取り入れた方法なのですが、その名の通り、音のボリュームを聴き取れる限界まで小さくしてリスニングを行う、というものです。私は今まで、例えばCNNを聴くときに、ボリュームをかなり大きめにして聴いていたのですが、大きな音声に慣れてしまいますと、実際の会話における聴き取りに支障がでると思います。音量を小さくしますと、思いっきり集中しないと聴き取れないですし、普段からこのような小さい音量の英語に慣れておくことで、実際の会話の聴き取りにおける対応力を向上させることができると思います。普段聴いている音量を、少しづつ小さくしていくといいと思います。


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