私が今までに利用した英語教材、プログラム

このコーナーでは、私がこれまで使用してきた英語教材を紹介したいと思います。結構いろんなモノに手を出してます(^^;使用してから結構年数が経っているのもあり、思い出して評価を書いている部分もかなりありますので、その点をご了承ください。なるべく、公平に、いろんな視点から見た評価を書きたいと思っています。

評価として、全くの独断ですがTOEIC貢献度、コストパフォーマンス、そして総合評価、と3つのファクターで評価していますが、あくまで参考程度にしてください。判断するのは、みなさん自身です。

1.テープ、CD教材
2.発音、文法
3.英語関係の本
4.特に衝撃を受けた本

1.テープ、CD教材
1、イングリッシュアドベンチャー「家出のドリッピー」
TOEIC貢献度 ★★ コストパフォーマンス ★★ 総合評価 ★★★ 
皆さんご存じ、新聞の広告にデカデカと出ているヤツです。私がこれを購入したのは「TOEIC最強の学習法」に出会う前、大学2年生の時です。当時は英語に対してそれほど熱心ではなく、新聞広告の殺し文句にひかれて買ってしまいました。

教材の構成は、全部で12冊からなり、それぞれが約20分のChapterからなっています。音声の吹き込みを担当している声優陣は、ドリッピー役のジェリー・ルイスやフィービー・ケーツなど豪華で、質も高いと思われます。肝心の、内容の英語のレベルですが、初級という位置付けもあってか、中学生卒業程度の文法知識でも十分ついていけるレベルだと思います。英語の数字や、曜日を覚えさせる場面があったりとか、初学者への配慮がうかがえます。言いまわし等も簡単でわかりやすいものが使われていて良いと思いました。

そして、肝心の、「どのくらいの効果」があるのか、についてですが、これは一言でいってしまえば「ストーリーを好きになれるかどうか」にかかっています。「聞いていて、楽しい気分になるかどうか」と言い換えてもいいと思います。気に入る要因としては、ストーリーが面白い、声優の声がステキ、等々いくつかの要素があると思いますが、好きになれれば、毎日繰り返し聞いて、そっくり声に出して真似る、という至極シンプルな学習のみでも、しつこくしつこく繰り返し行われることによって、新聞広告の、体験談のような効果が得られるのではないかと思っています。

ですので、好きになるかどうかは聞いてみないとわからない、というのが普通の考え方ですので、視聴システムを利用して一度聴いてみて判断するのが一番良いと個人的に思います。「おもしろいな、楽しいな」と心から感じるならば、この教材はその人にとって最良の教材の1つになるに違いありません。ちなみに私は、視聴しないで買ってしまったのですが、どうも幼稚なDrippy君が好きになれずあまり楽しめませんでした。ですので、Chapter10くらいで見事に挫折しました(^^;

最後に、TOEICと映画の聴き取りの観点ではどうか、についてですが、英語のレベルが初心者向けで簡単な口語表現が多いという意味では、TOEIC対策には向かないと思います。映画の聴き取りに関しては、あくまで想像ですが、好きになってテープが擦り切れるくらい聴きこみ、全部暗唱してしまうくらい読みこめば、映画の聴き取りにもある程度の効果があるのではないかと思います。ドリッピーに限らず、同タイプのオーディオブックには全て言えることかもしれませんが・・・全体の音声の時間量に対して値段はちょっと高すぎるので、コストパフォーマンスはイマイチですね。

2、イングリッシュアドベンチャー「追跡」
TOEIC貢献度 ★★★ コストパフォーマンス ★★★ 総合評価 ★★★★ 
1につづいて、EAです。1は初級、2は中級向けとされています。1と比較して、英語のレベルは大分上がっており、ストーリーもサスペンスあり、ドンデン返しあり、で個人的にはドリッピーよりもこちらの方がストーリーに関してはずっと好きでした。この教材は、「TOEIC最強の学習法」と出会った直後にやっていたものであり、その本の影響をモロに受けた勉強方法を実践したことがわかるノートが何冊も手元に残っています。ドリッピーは、確か1本のテープ(CD)が20分程度だったと記憶していますが、こちらは確か50分〜60分でしたので、その分コストパフォーマンスは良いと言えますね。ただ、テープの朗読は全てオーソン・ウェルスがやっており、(女性の役も)ちょっと無理があります。

3、CNN English Express
TOEIC貢献度 ★★★★★ コストパフォーマンス ★★★ 総合評価 ★★★★★ 
米3大ネットワークの1つ、CNNを題材にした大変優れた教材です。この教材は、私が初めてTOEICを受けて(590点)その後、半年ほど定期購読していました。個人的に気に入ったので、その後もたまに買っています。対象レベルはやや高めでしょうか。

CNNの様々なプログラムの一部分を組み合わせているのが最大の特色です。例えば、通常のワールド・ニュース・ダイジェスト、映画スターやアーチストへのインタビューであるのショウビズ・トゥディ、CNNの代名詞的存在のラリーキング・ライブなど、盛りだくさんという言葉がぴったりです。一本のテープ(CD)は約60分ですが、内容豊富なので1ヶ月で全部こなすのはなかなか大変です。逆にいえば、これをみっちり、1月1冊のペースで学習できれば、かなりの効果が期待できるのではないでしょうか。

基本的にニュース英語中心で、TOEIC対策のページ等もあるので、TOEIC対策としても効果があると思います。またインタビュー等、口語英語とのバランスも良く、映画の聴き取り対策にも使えます。唯一の欠点は値段が高いことでしょうか。本が約900円、CDが約1800円、他社のライバル教材と比べてやや高めに思えます。

4、スーパーエルマーCBSコース
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★ 総合評価 ★★★ 
やさしいビジネス英語のテキスト等の広告に載っている、いわゆる「スーパーエルマー」です。あの大げさな体験談を見て、気になっている人が多いのではないでしょうか。その最大の特徴としては、英語を英語の語順で理解するための、「同時通訳方式」でしょう。 これは、英文をいくつかのセンス・グループにわけ、その各、センス・グループの後に対応する日本語が流れてくるので、聴いているだけで英語を後ろから訳さず、英語の語順で理解することができるようになる、という理にかなっている(と思える)メソッドです。日本語の理解力を利用して、英語の語順で理解する力をつける、という考え方は悪くないと思いますが、聴いていていちいち日本語に約す癖がついてしまのではないか、とも思いました。

この教材をやったのは、1回目と2回目のTOEIC受験の間で、この間は205点アップという大ジャンプを遂げることができたのですが、「学習法」のコーナー紹介した「やさしいビジネス英語」のリスニングと音読と、このスーパーエルマーのどちらが効果が大きかったのかはわかりません。「英語を英語の語順のまま理解する」能力を得るのに、ある程度貢献してくれたのではないかと今は思っています。

ただ、分量としてはそれほど多くありませんし、教材のCBSニュースも、私が購入した当初で1992〜1993年と古めで新鮮さに欠ける内容でした。個人的には、この教材はTOEIC500〜600の人が、730突破を目指す教材として良い教材なのではないかと思います。広告には強烈なTOEICup談が載っていますが、800を既に持ってる人が、どうして、これを用いてリスニング満点の900オーバーを達成できるのかは私にはわかりません。800あれば、英語を英語の語順で理解することはすでにできていると思うからです。このメソッドには、もっと深いものがあるのでしょうか・・・

ただ、値段はかなり高めだと思います。

5、英会話こうすればマスターできる 上級編
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★ 
4のスーパーエルマーの廉価版です。テキスト+60テープ1本で2500円くらいでした。内容的には同じ(英語はCBSではなくオリジナル)です。スーパーエルマーをいきなり買うと高いので、こちらをためしてから決めることをオススメします。トピックはなかなか面白いものが多かったです。

6、NHKラジオ「英会話」
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★★★★ 総合評価 ★★★★ 
97年度の1年間だけお世話になりました。大杉先生が辞められたので今は聴いていません。この年のストーリーは、プロのダンサーを目指すマイクと彼を支えるガールフレンドのアクアの関係の微妙な変化、マイクと、歴史家になりたかったのだが断念して料理人となった父のベイジルとの争い、確執、そして和解、またベイジルの妻のナオコと彼女に思いを寄せる独身のサム、という風に人間模様の描かれ方がとても魅力的で、素晴らしいストーリーだったと思います。TOEIC500点前後の方は「やさしいビジネス英語」と組み合わせて勉強して一気に800点突破を狙いましょう。私も97年はこの2つを中心に勉強してました。現在の内容は知りませんが、優れたプログラムであることは間違いないと思います。

7、外国人が日本人によく聞く100の質問
TOEIC貢献度 ★★★ コストパフォーマンス ★★★ 総合評価 ★★★ 
タイトルの通り、外国人が日本人に質問しそうなテーマが100個インタビュー形式で収録されています。「寿司」、「ゲイシャ」など「いかにも」的なテーマから、仕事、スポーツ、遊び等、幅広いテーマを扱っています。1つのテーマに対する英文の量が調度良く、勉強しやすいです。音読の題材に利用すれば、外国人と会話する機会に話のネタになっていいと思います。付属のテープの音声はややスピードが遅めで、初〜中級者向けの題材としてオススメです。ただ欠点としては、1つ1つのトピックが、ある1つの質問に対して、1つの答えがずーっと続く、という風であって対話形式になっていないので、リスニングや音読をしても記憶に残りにくいと思われることです。姉妹教材としてフランス語、スペイン語版の同様の本もあります。

8、起きてから寝るまで「英会話まるごと練習帳」
TOEIC貢献度 ★★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★★ 
通称「起き寝る」シリーズの一つです。これを用いて学習したのは結構前で、TOEIC730を突破する前です。特徴として、日常生活や旅行、買い物と言った、英会話としては基本的なシチュエーションにおける、多数の会話例が練習用に収録されています。それぞれのダイアログに、単語、文法的な解説がついていて、学習しやすいです。テープに吹き込まれているネイティブスピーカーの音声も、活き活きとしているハリのある声で、好感が持てました。「そのまま使えるきまり文句」などの、気の利いたコーナーもあります。旅行や日常会話から、英会話を学習しようと考えている方には、いい教材だと思います。値段も手ごろです。

9、100万語「聴破」カセット ハリウッド・トーク2
TOEIC貢献度 ★★★ コストパフォーマンス ★★★ 総合評価 ★★★★ 
上述の、3番の教材の中から、ハリウッドスターへのインタビューである「ショウビズ・トゥデイ」を抜き出して集めたものです。スクリプトももちろんついているので、中、上級者向けのリスニング教材として、特にハリウッド映画やスターが好きな人にオススメです。少し、インタビューが古いのが難点ですが、最近のヤツを集めたものが発売されているかどうかは、わかりません。映画好きな方、または収録されているスターにお気に入りの人がいれば、優れた教材になるのではないでしょうか。


2.発音、文法
1、TOEIC800点シリーズ TOEIC文法特訓プログラム
TOEIC貢献度 ★★★★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★★ 
文法に関する参考書はあまり持っていないのですが、これは使いやすくてオススメです。TOEICに必要な文法事項が、第1日〜第20日目までにコンパクトにまとめられていて、各セクションの最後ににTOEICのパート5、6形式の練習問題がついています。量はそれほど多くないので、3日くらい集中的にやれば終わります。私は毎年受験する前にこの本で復習していますが、結構忘れている部分があるので役立ちます。

2、30音でマスターする英会話
TOEIC貢献度 ★★★★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★★★ 
私にとって発音の神様のような存在、ご存じUdaさんの著書です。ここで今更紹介する必要もないかもしれません。まず素晴らしいのは、英語の音をタイトル通り「30種類の音」に絞ってしまっていることです。これによって、それぞれの音を一種類ずつ習得する、というトレーニング方法を明確にしていると思います。テキスト構成も、字の大きさ、色、1ページあたりのテキスト量などのバランスが良く、トレーニングがしやすいように工夫されていると思います。「開く音」「狭い音」などの独自の専門用語については、わかりにくい部分もありますが、UdaさんのHPで質問すればフォローしてくれます。他の発音に関するテキストは読んだことがないのですが、この本と下記のビデオ+HPにてフォロー、で発音に関しては完璧でしょう!リスニングに役立つ、という意味で、TOEICにも効きます。

3、UDA式30音トレーニング(ビデオ)
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★ 総合評価 ★★★★ 
上記「30音でマスターする英会話」のビデオです。本ではカバーしきれない、口の形、舌の動き、鼻、ノドの共鳴音などの最重要要素が映像で確認することができ、より効果的なトレーニングができます。私は幸運にも初めにUdaさんに直接トレーニングを受け、その後本→ビデオと進んだのですが、理想は直接トレーニングだと思いますが、本とビデオだけでも習得は十分可能なのではないでしょうか。値段はちょっと高いです。

3.英語関係の本
1、速読の英語 松本道弘著 プレジデント社
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★★ 
私が、ペーパーバックを読みはじめるきっかけとなった本です。基本的には、多読、速読の重要性が全般的に述べられています。説得力のある、内容です。松本道弘氏の、硬派なノリは、個人的に好きなので、これを読んで一気に「リーディングって大事なんだ!」と洗脳?されてしまったような気がします(^^;)。松本氏の本が好きになると、TIMEとか、FENに走ってしまうと思うのですが、レベル的に、必ずしもそれが最善の教材ではない場合もあると思うので、この本は、ある程度自分の英語の学習スタイルが確立できてから読んだ方がいいと、個人的に思います。

2、外国人を笑わせろ! ジョークで覚える爆笑英会話 宮原 盛也著 データハウス
TOEIC貢献度 ★★ コストパフォーマンス ★★★★ 総合評価 ★★★ 
206のアメリカン・ジョーク満載の一冊です。気軽に使えるものから、かなりシモネタ入ってるものまで、いろいろあります。純粋に、読み物として読んでもいいと思いますし、気に入ったジョークを、英会話学校とかで披露するのもいいかもしれません。ただ、本国では誰でも知っているようなジョークも結構あるので、「知ってるよ」と言われてしまうかもしれませんが(^^;)。英語好きななら楽しめる一冊だと思います。

3、ネイティブスピーカーの英文法 大西泰斗、ポール・マクベイ著 研究社出版
TOEIC貢献度 ★★★★★ コストパフォーマンス ★★ 総合評価 ★★★★★ 
いろんなページで「目からウロコがおちる」と聞いていたので気になっていたのですが、その通りのスゴい本でした。「英文法」と言っても、学校英語の文法本のようなものとは全く異なり、ネイティブスピーカーの語感の観点から書かれていて、実用的です。冠詞、仮定法、時制の一致など、日本の英語学習者にとって本来頭の痛くなるような文法事項が、実に簡潔で、論理的な規則でまとめられているので大変わかりやすいです。繰り返し読む価値のある、文句ナシでオススメの一冊です。ただ、このページ数では値段が高すぎる・・・(^^;

4、ネイティブスピーカーの前置詞 大西泰斗、ポール・マクベイ著 研究社出版
TOEIC貢献度 ★★★★ コストパフォーマンス ★★ 総合評価 ★★★★★ 
上記、3の続編です。このシリーズは大変評判が良いみたいですが、この「前置詞」も「英文法」に負けず素晴らしい内容です!内容を簡単に説明しますと、英文で比較的よく登場する前置詞(of、with、from等)について、それぞれがもつ「基本イメージ」を読者の頭に描かせ、数多くの例文を挙げながら、それらがすべてその基本イメージに結びつく、というものです。要は、前置詞を暗記でなくイメージで捉えなさい、ということです。他の前置詞本は読んだことがないのですが、この本は、「なるほど!!」と何回も感心させられる内容でした。少々、強引なところもありますが、これを読んで前置詞のイメージを自分なりに構築し、多読に励むのは悪くないんじゃないかと思います。これも、自信をもってオススメできる一冊です!!



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