英語インターフェースの育成 |
基本は「リーディング」 |
私の考えですが、英語インターフェースを育てるための基本となるのは 「英文を読むこと」 です。もちろん、日本英語教育の「返り読み」によって読むのではなく、英文を英語の語順の まま理解しようと読むという意味の「リーディング」です。 ではリスニングはどうなのか、と言われる方がおられると思いますが、 リスニングは、耳で行うリーディングです。もしくは リーディングは、目で行うリスニング、と言ってもいいかもしれません。 つまり、結果的にはリスニングもリーディングも、どちらも英語インターフェースの育成 につながります。しかしリスニングの場合、例えばCNNを毎日1時間聴く、ということを 想定しますと、初、中級者の場合(私も中級に入ると思います)は、 「聴いても、よくわからない」もしくは「わかってないのにわかったつもりになる」 ということが起こりえます。 もちろんこれは、リーディングにも言えることで、例えばTIMEなんかを 速読しようとしても「わかってないのにわかったつもりになる」ことは十分に 起こりえます。しかし、リーディングは自分のペースでできるので、わからない と感じたら、何回でも戻ることができます。リスニングでも、テープなどの 英語音声ならば同じことができるのはもちろんですが。 言いたいことは、リスニングにおいてもリーディングに おいても、スクリプトを用意して文法解析と語彙の意味の確認を行い、確実に理解して いくことが英語インターフェースの育成の上で最も大事なことなのです。 これを十分やらずに、例えばCNNを「聴きっぱなし」もしくはTIMEを 「読みっぱなし」にしても、英語インターフェースは効率的に育たないでしょう。 基本は、多読より精読、多聴より精聴ということです。 |
英英辞典の活用例 |
英語インターフェースの育成方法はいくつも考えられますが、ここでは
「英英辞典を活用する方法」を考えてみたいと思います。 最近は、技術の発達の恩恵によりポータブル型の英英電子辞書が大変進化を遂げて います。実際にSEIKOやCASIOなどの英英電子辞書をお持ちの方も 多いと思いますし、LONGMANやOXFORDなどの、PCで使用できる英英辞書をお持ちの方も おられると思います。 英英辞典は「調べるもの」だけでなく、「読むもの」です。 私が考える活用方法の一例を紹介します。PC辞書の「LONGMAN」を例に挙げますが、 まず、何でもいいので単語を調べてみます。例えば「country」を調べますと 「an area of land that is controlled by its own government, president, king etc 」 とあります。この説明ならば、知らない単語はないかもしれませんが、 例えば「president」をここでまた調べてみます。PC辞書の場合、その単語を ダブルクリックすれば 「the official leader of a country that does not have a king or queen」 という説明がすぐに表示されます。なんとも便利ですね。そこで、また 「official」をダブルクリック・・・という風に、英英辞典の中を ぐるぐると「旅する」とでも言えましょうか。 もちろん、自分にとって興味深い単語であれば、例文をじっくり 読んでみたり、同意語や反意語を調べたり、いろいろ応用はできますね。 語源の解説を読んでおくのも、とてもいいと思います。 ポータブル英英辞典をお持ちの方なら、電車内や待ち合わせの時に、 この「英英辞典の旅」をやってみるといいかもしれませんね。細切れ時間でも、 積み重なれば大きくなりますので。 英英辞典を読む訓練をしていると、英語インターフェースが育つ、別の いい方で言えば「語感」が育つようになると、私は考えています。 |